長らくお待たせしてすみません!
「ゼクター4」の続きになります!
※なお、「ゼクター4」で名前が明らかになった『深津征太』は、地球人の生活(特に日本の生活)をすべて熟知しているものとします。
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~~~~~~~~~~藍子視点~~~~~~~~~~
藍子「んんーーーー、今日もいい天気!」私はベッドから降りて、軽く伸びをしました。
藍子「さてと、学校に行く準備しなくちゃね」私は制服に着替え、身支度をして、いつものように家を出ました。
藍子「いってきまーす」そして、扉を閉めたそのとき・・・
征太「藍子、『ご主人様』の命令だ。我のもとに来い」藍子「あ・・・ごしゅじん・・・さま・・・」
そして私は、『ご主人様』のもとに行くために、歩き始めました・・・。
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~~~~~~~~~~征太視点~~~~~~~~~~
征太「お、来たようだな」二人の女の子が、虚ろな表情で我のもとにやってきた。

藍子・春菜「・・・・・」征太「よし、では行くか。案内してくれ」藍子・春菜「・・・はい、わかりました・・・」そして我らは学校へ向かったのであった。
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~~~~~~~~~~ここからは3人称視点~~~~~~~~~~
東小院高校の生徒が校門をくぐって校舎に入っている中に、先ほどの3人がいた。

征太「よし、いいかお前たち、校舎に入ったらお前たちはいつも通りの状態に戻る。そして、また我の命令が来たら再び催眠状態になる。よいな」藍子・春菜「・・・はい、わかりました」征太「よし。では我は転校の手続きをやってくるから、先に教室に行っているといい」藍子・春菜「・・・はい・・・ご主人様・・・」藍子と春菜はそのまま校舎の方へと歩き出した。
征太「・・・まずは職員室を探さないとな」征太も、藍子と春菜の後ろに続いて歩き出した。
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征太「う~~~ん・・・・・・・迷ったな」征太は校舎の中を回っていたのだが、一向に『職員室』の文字を見つけられずにいた。
すると、一人の男子生徒に声を掛けられた。
明憲「どうした?なんか困っているような顔をしているけど」
征太「ん、そ・・・そうか」明憲「それに・・・この学校じゃ見ない顔だけど、転校生か?」
征太「察しがいいな。確かに我は転校生だ!」明憲「お・・・おう」
征太「(いかんいかん!せめて学校の中では言葉使いを正さないと、浮いた存在になってしまう!)」征太「えっと、その、すまん。こっちに来たばっかりだから緊張してて」明憲「そうだったのか。なんか口調が独特だったからさ、あぶないやつなのかな~って思ってしまったよ」
征太「・・・ところで、早速だけど頼みを聞いてくれるか?」明憲「おう、いいぞ!」
征太「ありがとう!それで、職員室に行きたいんだが・・・道に迷ってしまって、もしよかったら案内して欲しい」明憲「わかった。じゃあついてきて」
そうして明憲と征太は職員室へと向かっていった。
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明憲「ここが職員室だ」
征太「おお、やっと着いた。・・・案内してくれてほんとうにありがとう!」明憲「いやいや、これが俺の仕事だから、気にするな。じゃあ俺はこれで」
征太「ああ!」そうして明憲は去っていった。
征太「そういえば、あいつの名前を聞くの忘れたな。・・・まあ、いいか」征太は職員室の扉を開けて、中に入っていった。
征太「失礼します。今日からこちらでお世話になります、転校生の深津征太ですが、教頭先生はいらしゃいますか」教頭「はい、わたしが教頭です」征太「こちらに転校することになった深津征太です。どうぞよろしくお願いします」そして征太は目を光らせた。
すると教頭はボーっとしたような表情になった。
教頭「・・・はい、よろしくお願いします・・・」どうやら征太の催眠が効いたようだ。
教頭「・・・深津君は何年生ですか?」征太「(そういえば藍子と春菜の学年を聞くの忘れてたな・・・。)」征太「すみませんが、高森藍子さんと上条春菜さんの学年を教えてください」教頭「・・・少々お待ちください」教頭はフラフラとした足取りでどこかへと向かっていった。
・・・数分後、教頭が戻ってきた。
教頭「・・・どちらも2年生です」征太「そうですか・・・では俺も2年生で」教頭「・・・かしこまりました」今の征太の発言に何の疑問も抱かないあたり、完全に教頭は催眠状態になっているといえる。
教頭「・・・では深津君は真鍋先生のクラスに転入してください。・・・今真鍋先生を呼んできます」そして教頭は再び歩き出して、一人の女性に声を掛けた。
その後、その女性が征太のもとにやってきた。
いつき「あなたが転校生の深津君?これからよろしくね!」征太はその女性に見惚れていた。
征太「(・・・きれいな人だ。やはりこの世界のレベルは違うな)」征太「は、はい、よろしくおねがいします!」いつき「分からないことがあったら、何でも聞いてもいいからね!」征太「はい、わかりました」征太「(・・・こいつは使えそうだな。・・・よし!)」征太「すみません。早速ですが校舎を案内してもらえませんか?」いつき「う~ん。まだ朝のホームルームまで時間あるから・・・いいよ!・・・あんまり周れないとおもうけど」征太「いえいえ、大丈夫です!」いつき「では、私についてきてください」征太「(よし、あとは・・・)」そうして、いつきと征太の2人きりで校舎内を歩くことにした。
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いつき「・・・ここが体育館ね」いつきと征太は体育館までやってきた。
そして体育館の中央に来て、いつきは足を止めた。
征太「どうかしましたか?」いつき「そういえば自己紹介がまだだったね」いつきは征太の方を向いて、言葉をつづけた。
いつき「私の名前は真鍋いつき(まなべいつき)。担当教科は国語で、陸上部の顧問をやっているの」そこまで言った後、いつきは再び征太から目を離した。
いつき「実はこれでも私、昔は結構体動かしていたんだ。あれは中学生のころに――」征太「(この調子だと、ホームルームが始まってしまうな・・・。仕方ない、やるか)」征太はいつきが目を離している隙に、いつきの方に手をかざした。
征太「(真鍋いつきよ・・・そなたの心と体、我のものになってもらうぞ!)」征太が心の中でそう叫ぶと、いつきの背中に魔法陣のようなものが浮かび上がった。
そして、その魔法陣がいつきの体の中に入っていった。
いつき「あっ・・・」その後、いつきはくるりと振り向き、征太の方を見た。
その表情は無表情で、虚ろな感じであった。
いつき「・・・私の心と体は・・・征太様のものです。・・・どうぞ何なりと・・・お申し付けください・・・」征太「よし、なんとか成功したか・・・だが・・・うっ」征太は若干足元がふらついていた。
征太「やはりこの術を使うのは、かなり体力がいるな。当分は使えそうにないか・・・まあ、おかげでゼクター復活に大きく近づいたわけだが・・・」いつき「・・・・・」征太「ではいつきよ、教室へ行こう」いつき「・・・はい、わかりました・・・征太様・・・」征太と洗脳状態になったいつきは、ホームルームのために教室へと向かっていった。
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~教室前~
※征太のクラスはA組で、明憲・藍子・春菜のクラスはD組征太「よし、ではいつきよ、頼んだぞ」いつき「・・・はい、征太様・・・」いつきは教室の中に入っていった。
いつき「・・・みなさん・・・席についてください・・・」いつき「・・・早速ですが・・・今から転入生を紹介します・・・」その言葉で、クラス内がざわついた。
男生徒A「転校生?聞いてないな」女生徒A「誰なんだろ。素敵な人だったらいいな」
※このキャラはあくまでモブ扱いなので、今後登場回数は少なくなる予定です。(一応立ち位置的には『女生徒A』)そんな声を遮るように勢いよく扉が開くと、征太が教室の中に入ってきた。
そして教壇の前に立つと、言葉を発した。
征太「我の名は深津征太だ、今後ともよろしく頼む」・・・・・
生徒の反応は言うまでもなく、冷めた状態であった。
征太「(あ、しまった・・・)」クラスメイトの陰口がヒソヒソと聞こえてくる。
男生徒A「おい、なんだ今の」男生徒B「キャラ作りか何かか?」女生徒A「あんまり素敵じゃないかも・・・」女生徒B「ちょっとそれは引くわー」明らかに悪印象なイメージが、クラスメイト全員についてしまった。
征太「(つい調子に乗りすぎてしまった。・・・こうなった以上は仕方ないか)」征太「いつきよ、やれ」いつき「・・・かしこまりました・・・」いつきはそう言うと両手をかざした。
すると、先ほどの魔法陣が次々と現れた。
男生徒A「な、なんだあれは!?」女生徒C「・・・なんか怖い」そして、その魔方陣は次々と生徒たちのもとに行き、体の中に入っていった。
男生徒「うわーー!」女生徒「きゃーー!」体の中に魔法陣が入った生徒はその場で頭をダランとさげてしまっていた。
女生徒A「あ・・いや・・・いやーーーー!」そして、最後の生徒の体の中に魔法陣が入ってしまった。
征太「全員、顔を上げろ」征太がそう言うと、クラスメイト全員がゆっくりと顔を上げた。
クラスメイト全員「・・・・・」
その表情はいつきと同じくみな虚ろであった。
そしてみんな口をそろえてこう言った。
クラスメイト全員「・・・我々の心と体は・・・征太様のものです。・・・どうぞ何なりと・・・ご命令くださいませ・・・」征太「よろしい。お前たちは我の手となり足となり動いてもらうぞ、よいな」クラスメイト全員「・・・はい、わかりました・・・征太様・・・」こうして征太は、いつきだけでなく、同じクラスメイトまでも支配下に置いてしまったのであった。
征太「藍子や春菜には申し訳ないが、今思えば多少の犠牲を払ってでもこうすればよかったかもしれないな」征太はクラスメイトの顔を一人一人見ていく。
主に女だけを・・・。
征太「ざっと20人程度か。これだけいれば問題ないだろう。・・・さあゼクターよ、もうすぐだぞ!」そう言って征太はカバンの中から例のモノを取り出すのであった・・・。
続く
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久々に長々と書いたので、かなり疲れましたorz。
明日はデュエルマスターズの公認大会が控えているので、早めに寝ないとプレイングミスしそう・・・。
何かおかしなところとか感想とかありましたら、コメントに記入していただけたらと思います。
それでは、また!
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