ゼクター 6
- 2014/11/10
- 21:15
征太「さあゼクターよ、もうずぐだぞ!」
征太はカバンから、例の骨を取り出した。
言うまでもなく、この骨がゼクターの遺骨であり、これに4人の女性が同時にキスをすることによって復活するのである。
征太「これだけの人数がいるのだ。4人などたやすいことよ」
今、このクラスには二十数人の女性がいるが、その全員が征太によって洗脳されている。


征太「ではそこの席のお前たち、前に来い」
女生徒たち「・・・はい・・・」
征太に指定された女生徒4人は、ゆっくり席を立ちあがると、征太の前まで来た。
征太「・・・さあ、みなこの骨に同時にキスをするのだ」
女生徒たち「・・・はい、わかりました・・・」
4人はコクリと頷くと、一斉にその骨にキスをした。
すると、その骨がわずかながら光を発した。
征太「ついに・・・ついにこのときがやってきたーーー!!!」
・・・・・
しかし、骨は少しの光を発した後、元の状態に戻ってしまった。
征太「・・・あれ?」
征太はプレハブで見つけた、あの紙を広げる。
征太「・・・確かにここには4人って書いてある。なぜだ・・・なぜ復活しない!」
そうして征太は、再びさっきの4人に骨にキスをするように命じた。
しかし、先ほどと同じように骨はわずかに光を発した後、またいつもの状態に戻ってしまった。
征太「・・・まさか!」
征太は骨の前に手をかざす。
征太「『魔力解析』」
征太がそう言うと、空中にたくさんの数式が並ぶ。
そして征太はぶつぶつとつぶやきながらその数式を解いていった。
・・・しばらくして、解析が終わったのか、空気中にあった数式が一瞬にして消えてしまった。
征太「・・・なるほど、そういうことか。魔力が『足りなさすぎる』」
解析の結果、先ほどの4人の魔力の合計では、ゼクターを復活させるための魔力を全くと言っていいほど満たしていないことがわかったのである。
※ここで、『魔力』について補足をしておくと
征太の星の場合、魔法を操る力が『魔力』に相当する。
地球の場合、その人の容姿、頭脳、体力、才能、人のよさなどのパラメーターの合計が『魔力』に相当する。
征太はちらっと時計に目をやった。
征太「いつから授業が始まるのだ?」
征太は近くにいた女の子に尋ねた。
女生徒D「・・・あと3分・・・です」
征太「よし。・・・いいか、お前たちは――」
征太はクラスメイトといつきに暗示を与えた。
征太「それから男は明日から学校に来なくていいからな。我が必要なのは女のみ。いいな」
いつき「・・・はい、わかりました・・・『ご主人様』・・・」
クラスメイト「・・・はい、わかりました・・・『ご主人様』・・・」
クラスメイトといつきは抑揚のない返事をした。
そしてチャイムが鳴ると、いつきとクラスメイトは元の状態に戻った。
いつき「あ・・・あれ、私今まで・・・」

女生徒A「私、さっきまで何やってたんだろう」

男生徒A「なんか、思い出せないな・・・」
みんなが困惑していると、征太は手を鳴らした。
征太「みんな、聞いてくれ!」
それを聞いて、クラス全員が征太に目を向けた。
征太「今日からこのクラスでお世話になる深津征太だ。分からないことだらけだけど、よろしく!」
最初はみんな唖然としていたが、次第に温かい拍手が送られてきた。
女生徒A「よろしくね、深津君!私、深津君のためなら何でもするから!」
男生徒A「何でも頼ってくれていいんだぞ!」
女生徒B「私たちみんな、深津君の味方だよ!」
いつき「これからよろしく、深津君!」
いつき・クラスメイト「私(俺)たちの心と体は、深津(君)のものなんだから!」
こうして、征太の学園生活が幕を開けたのであった・・・。
続く
征太はカバンから、例の骨を取り出した。
言うまでもなく、この骨がゼクターの遺骨であり、これに4人の女性が同時にキスをすることによって復活するのである。
征太「これだけの人数がいるのだ。4人などたやすいことよ」
今、このクラスには二十数人の女性がいるが、その全員が征太によって洗脳されている。


征太「ではそこの席のお前たち、前に来い」
女生徒たち「・・・はい・・・」
征太に指定された女生徒4人は、ゆっくり席を立ちあがると、征太の前まで来た。
征太「・・・さあ、みなこの骨に同時にキスをするのだ」
女生徒たち「・・・はい、わかりました・・・」
4人はコクリと頷くと、一斉にその骨にキスをした。
すると、その骨がわずかながら光を発した。
征太「ついに・・・ついにこのときがやってきたーーー!!!」
・・・・・
しかし、骨は少しの光を発した後、元の状態に戻ってしまった。
征太「・・・あれ?」
征太はプレハブで見つけた、あの紙を広げる。
征太「・・・確かにここには4人って書いてある。なぜだ・・・なぜ復活しない!」
そうして征太は、再びさっきの4人に骨にキスをするように命じた。
しかし、先ほどと同じように骨はわずかに光を発した後、またいつもの状態に戻ってしまった。
征太「・・・まさか!」
征太は骨の前に手をかざす。
征太「『魔力解析』」
征太がそう言うと、空中にたくさんの数式が並ぶ。
そして征太はぶつぶつとつぶやきながらその数式を解いていった。
・・・しばらくして、解析が終わったのか、空気中にあった数式が一瞬にして消えてしまった。
征太「・・・なるほど、そういうことか。魔力が『足りなさすぎる』」
解析の結果、先ほどの4人の魔力の合計では、ゼクターを復活させるための魔力を全くと言っていいほど満たしていないことがわかったのである。
※ここで、『魔力』について補足をしておくと
征太の星の場合、魔法を操る力が『魔力』に相当する。
地球の場合、その人の容姿、頭脳、体力、才能、人のよさなどのパラメーターの合計が『魔力』に相当する。
征太はちらっと時計に目をやった。
征太「いつから授業が始まるのだ?」
征太は近くにいた女の子に尋ねた。
女生徒D「・・・あと3分・・・です」
征太「よし。・・・いいか、お前たちは――」
征太はクラスメイトといつきに暗示を与えた。
征太「それから男は明日から学校に来なくていいからな。我が必要なのは女のみ。いいな」
いつき「・・・はい、わかりました・・・『ご主人様』・・・」
クラスメイト「・・・はい、わかりました・・・『ご主人様』・・・」
クラスメイトといつきは抑揚のない返事をした。
そしてチャイムが鳴ると、いつきとクラスメイトは元の状態に戻った。
いつき「あ・・・あれ、私今まで・・・」

女生徒A「私、さっきまで何やってたんだろう」

男生徒A「なんか、思い出せないな・・・」
みんなが困惑していると、征太は手を鳴らした。
征太「みんな、聞いてくれ!」
それを聞いて、クラス全員が征太に目を向けた。
征太「今日からこのクラスでお世話になる深津征太だ。分からないことだらけだけど、よろしく!」
最初はみんな唖然としていたが、次第に温かい拍手が送られてきた。
女生徒A「よろしくね、深津君!私、深津君のためなら何でもするから!」
男生徒A「何でも頼ってくれていいんだぞ!」
女生徒B「私たちみんな、深津君の味方だよ!」
いつき「これからよろしく、深津君!」
いつき・クラスメイト「私(俺)たちの心と体は、深津(君)のものなんだから!」
こうして、征太の学園生活が幕を開けたのであった・・・。
続く
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